対局マナー
囲碁は単なる勝負の戦いではなく、文化と教養の表れでもあります。良い対局マナーは、すべての囲碁愛好家が備えるべき基本的な素養です。
対局開始
挨拶
- 対局開始前、対戦相手に挨拶:「よろしくお願いします」または頭を下げる
- 観客や先生がいる場合も挨拶する
- 黒番か白番かを確認する(通常は段位の低い方がニギリをする)
ニギリ
正式な大会では、一方が白石を握り、もう一方が奇数か偶数かを当てて黒番か白番かを決めます:
- 段位の高い方(または年長者)が数個の白石を握る
- 相手が1子(奇数を予想)または2子(偶数を予想)を出す
- 白石の数を数え、当たった方が黒番で先に打つ
着手のマナー
待ったなし
一度碁石が碁盤に置かれたら、取り消すことはできません。
これは囲碁の最も基本的かつ重要なマナーです。間違いに気づいても、打ち直しを要求できません。このルールは私たちに教えてくれます:
- 打つ前によく考える
- 自分の決定に責任を持つ
- 相手の時間を尊重する
注意
「手離れは定め」—— 指が石から離れた瞬間、その手は確定です。
静かに置く
- 碁笥(石入れ)から石を取る時は、動作を静かに
- 碁石を碁盤に置く時は、大きな音を立てない
- 石を碁盤に「バシッ」と叩きつけない
姿勢を正す
- 座る姿勢は端正に、碁盤の上に伏せない
- 足を組んだり、だらしない座り方をしない
- 両手でむやみに石をいじらない
対局中の態度
集中
- 対局中は思考に集中する
- 頻繁に席を立たない
- 対局と関係のないことを避ける
相手を尊重する
| すべきこと | すべきでないこと |
|---|---|
| 相手の思考を待つ | 相手を急かす |
| 静かにする | 騒音で妨害する |
| 碁盤を正視する | きょろきょろする |
| 辛抱強く待つ | 焦りを見せる |
冷静さを保つ
- 局面が不利でも落胆を見せない
- 局面が有利でも得意にならない
- 一手で感情的にならない
心構えのアドバイス
「勝っても驕らず、負けても腐らず」—— これは囲碁が教えてくれる最も重要な人生の態度です。
勝負のマナー
投了の仕方
勝つ見込みがないと判断した時:
- 「負けました」または「参りました」と言う
- 軽く石を碁盤の端に置いて、投了を示すこともできる
- 対戦相手に感謝を伝える
投了は恥ではありません。局勢を正しく判断し、潔く投了できることは、むしろ棋力と教養の表れです。
勝った時の謙虚さ
勝った時:
- あからさまな喜びを見せない
- 「ありがとうございました」と言う
- 相手に質問があれば、友好的に一緒に検討する
対局終了後
- 勝敗にかかわらず、対戦相手に感謝する
- 時間があれば、一緒に検討する
- 自分の碁具を整理する
検討のマナー
検討は囲碁学習において非常に重要な一環です。
検討の態度
- 謙虚に教えを受ける
- 意見が異なる時は、穏やかに議論する
- 誰が正しい誰が間違いかを争わず、学ぶことに重点を置く
検討の方法
- 最初から順番に棋譜を並べる
- 重要な場面で止まって議論する
- 時間が限られている場合は、重要な転換点だけを議論する
オンライン対局のマナー
インターネット囲碁の普及に伴い、オンライン対局にもマナーがあります。
基本マナー
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 対局開始の挨拶 | 対局開始時に挨拶する |
| 適切な時間使用 | わざと時間を引き延ばさない |
| 潔い投了 | 局勢が明らかな時は速やかに投了する |
| 終了時の感謝 | 対局終了後にお礼を言う |
すべきでないこと
- 逃げ:局勢が不利な時にプログラムを終了する
- 時間稼ぎ:負けが明らかなのに時間を使い切る
- 暴言:メッセージ機能で相手を罵倒する
- 不正:AIソフトを使って代打ちする
不正について
AIを使った代打ちは非常に重大な違反行為です。これは相手を欺くだけでなく、自分自身をも欺いています。囲碁の楽しさは自分で考えるプロセスにあり、不正はその楽しさを放棄することと同じです。
ネットマナーの注意点
- 相手は実在の人間だということを忘れずに
- 文字でコミュニケーションする時は、口調を友好的に
- 失礼な相手に遭遇したら、反応しないことを選ぶこともできる
観戦マナー
他の人の対局を観戦する時にも守るべきマナーがあります。
基本原則
- 静かにする:対局者に影響を与える音を立てない
- 口出ししない:良い手や悪い手を見ても、声を出さない
- 距離を保つ:近づきすぎず、対局者にスペースを与える
オンライン観戦
- チャット機能のあるプラットフォームでも、現在の局勢の議論は避ける
- 対局終了前に形勢判断を漏らさない
まとめ
囲碁マナーの核心精神は尊重です:
- 相手を尊重する
- 対局を尊重する
- 自分を尊重する
良いマナーは対局をより楽しくするだけでなく、囲碁文化継承の一部でもあります。すべての愛好家が棋力を磨くと同時に、優雅な棋品も身につけてほしいと願っています。