囲碁のルール
囲碁のルールは非常にシンプルですが、そこから生まれる変化は無限です。これこそが囲碁の魅力です。
基本概念
碁盤と碁石
- 碁盤:標準的な碁盤は19路(19×19本の線)、初心者は9路や13路をよく使います
- 碁石:黒と白の2色、黒が先手
- 着点:石は線の交点に置きます、マス目の中ではありません
ゲームの目標
囲碁の目標は地を囲うことです。終局時に、より多くの空点を囲った方が勝ちです。
気の概念
気は囲碁で最も重要な概念です。気とは石の周囲の空いた交点のことで、石の「生命線」です。
1つの石の気
1つの石は位置によって気の数が異なります:
| 位置 | 気の数 |
|---|---|
| 中央 | 4気 |
| 辺 | 3気 |
| 隅 | 2気 |
連結した石
同じ色の石が隣接(上下左右に連結)すると、1つの塊となり、すべての気を共有します。
連結した石は運命共同体です。この塊が取られると、連結したすべての石が一緒に取り除かれます。
取り
一塊の石の気がすべて相手に塞がれ(気が0になる)と、その塊は「取られ」、碁盤から除去されます。
取りの手順
- 相手の石が残り1気になる
- 次の手でその最後の気を塞ぐ
- 相手の石が取り上げられる(碁盤から除去)
アタリ
一塊の石が残り1気の状態をアタリといいます。この時、相手は逃げるか捨て石にするか対処しなければなりません。
禁着点(着手禁止点)
打てない場所があり、これを禁着点または着手禁止点といいます。
禁着点の判断
ある場所が禁着点となるには、以下の両方を満たす必要があります:
- そこに打つと、自分の石が気を失う
- かつ、相手の石を取れない
打った後に相手の石を取れるなら、禁着点ではありません。
自殺手
1手打って自分の石の気がなくなり、かつ相手の石を取れない場合、これを「自殺」といいます。囲碁のルールでは自殺は禁止されています。
コウのルール
コウは囲碁における特殊な形で、無限ループを引き起こす局面です。
コウとは
双方が互いに1子を取り合い、取った後に相手もすぐに取り返せる状態がコウです。
コウのルール
すぐに取り返してはいけない。コウを取られた後、まず別の場所に1手打ち(「コウダテを打つ」)、その後初めて取り返すことができます。
コウ争いの流れ
- 甲がコウを取る
- 乙はすぐに取り返せず、別の場所に打つ
- 甲が乙の1手に応じる
- 乙がコウを取り返す
- これを繰り返し、一方が諦めるまで続く
コウのルールがなければ、双方が無限に取り合いを繰り返し、対局が永遠に終わりません。
眼と活き
眼は囲碁で最も重要な概念の1つです。眼を理解すれば、石の死活を理解できます。
眼とは
眼とは自分の石で完全に囲まれた空点です。相手は眼の位置に打てません(禁着点になる)。
活きの条件
一塊の石が活きるには、2つ以上の真眼が必要です。
なぜ2つの眼が必要なのか?
- 1つしか眼がないと、相手は外側から徐々に気を詰めてきます
- 最終的にその眼が最後の1気となり、相手がそこに打って塊全体を取れます
- 2つの眼があると、相手は同時に両方の眼位を占められず、この塊は永遠に取れません
真眼と欠け眼
- 真眼:完全な眼、相手に破壊されない
- 欠け眼:眼に見えるが欠陥があり、相手に破壊される可能性がある
真眼か欠け眼かの判断は眼位の対角線の位置を見る必要があり、これは上級の死活知識です。
勝敗判定
対局終了時、双方の地を計算して勝敗を判定します。主に2種類の計算方法があります。
数目法(日韓ルール)
双方が囲った空点の数を計算します。
計算方法:
- 自分が囲った空点(目)
- 盤上の自分の石は数えない
勝敗判定:目数が多い方が勝ち。
数子法(中国ルール)
自分の子と地の合計を計算します。
計算方法:
- 盤上の自分の活き石の数(子)
- 自分が囲った空点(目)を加える
勝敗判定:
- 標準碁盤は361交点
- 180.5点を超えた方が勝ち
コミ(ハンデ)
黒が先手の優位があるため、白に補償としてコミが与えられます。
| ルール | コミ |
|---|---|
| 中国ルール | 黒が3.75子(7.5目)出す |
| 日本ルール | 黒が6.5目出す |
| 韓国ルール | 黒が6.5目出す |
囲碁を学び始めた時は、勝敗判定の詳細にあまりこだわらなくて大丈夫です。まず「気」と「眼」の概念を理解しましょう。これが最も重要な基礎です。
終局
いつ終わるか
双方が打つ場所がないと判断した時、対局は終了します。実際には双方が連続でパスします。
終局処理
- すべての死に石を確認する
- 死に石を碁盤から取り除く
- 双方の地を計算する
- ルールに従って勝敗を判定する
投了
対局中、一方が勝つ見込みがないと判断したら、いつでも投了できます。投了は一般的で礼儀正しい終わり方です。